最近、ご自宅のブレーカーが頻繁に落ちることはありませんか?もしくは、分電盤のあたりから、プラスチックが焦げたような匂いがして不安に感じているかもしれません。

はじめまして。私たちは、電気工事を専門に行う会社の代表で、自身も現役のエンジニア(第一種電気工事士)です。先に結論から申し上げます。その症状、放置すると火災や感電の危険があり、非常に危険なサインかもしれません。

「交換が必要?」「でも費用はいくら?」「自分でできる?」「どこに頼めばいいの?」

今、あなたが抱えているその不安や疑問のすべてに、この記事で専門家の立場からハッキリとお答えします。

この記事を読めば、あなたの家の分電盤の危険度から、安全に交換するための適正な費用相場、悪質な業者 に騙されないための見分け方まで、すべてが分かります。大切なご家族と資産を守るため、ぜひ最後までご覧ください。

この記事を読んでわかることは?

プロが教える分電盤の寿命は?

その分電盤、交換は必要?プロが教える寿命と危険なサイン

分電盤は普段あまり意識することのない設備ですが、ご家庭の電気を安全に使うための司令塔です。正常に機能しなくなると、家全体が危険にさらされます。

交換が必要かどうか、まずはご自宅の分電盤が寿命を迎えていないか、危険なサインが出ていないかを一緒に確認していきましょう。

分電盤の寿命は13年〜15年が交換の目安

分電盤は「一度設置したら一生モノ」ではありません。内部にある漏電ブレーカー安全ブレーカーといった精密な安全装置には、明確な寿命(耐用年数)があります。

メーカーは一般的に10年~15年での交換を推奨しています。特に、現場での経験上、設置から13年を過ぎた分電盤は交換を具体的に検討すべきタイミングです。

なぜなら、見た目はきれいに見えても、内部の部品や電子回路が経年劣化している可能性が高いからです。その結果、いざという時(漏電やショート)に安全装置が正常に動作せず、電気を遮断できないという最悪の事態を招く恐れがあります。

安全に暮らすため、寿命を迎える前の計画的な交換をおすすめします。

新しい分電盤(スマート分電盤)に交換するメリットとは?

分電盤の交換は、こうしたリスクを回避する(マイナスをゼロにする)だけでなく、ご家庭の生活をより安全で快適にする(ゼロをプラスにする)メリットもあります。

安全性

第一のメリットは、もちろん「安全性の飛躍的な向上」です。最新の高性能な漏電ブレーカーや安全ブレーカーになることで、わずかな異常も瞬時に検知し、火災や感電のリスクを限りなくゼロに近づけます。

快適性

第二に、「快適性の向上」です。古い「単相2線式」から、現在の標準である「単相3線式(たんそうさんせんしき)」の分電盤に交換すれば、これまで使えなかったIHクッキングヒーターや高出力の200Vエアコンも安心して導入できます。

スマート機能

さらに、「将来性」として、「HEMS(ヘムス)」という家庭のエネルギー管理システムに対応した「スマート分電盤」を選ぶことも可能です。電気の使用量を「見える化」し、ご家庭での省エネ意識を高めるきっかけにもなります。

【今すぐチェック】分電盤を交換すべき危険なサイン5選

【今すぐチェック】分電盤を交換すべき危険なサイン5選

年数に加えて、次のような具体的な「危険のサイン」が出ていないか、今すぐご自宅の分電盤を確認してみてください。一つでも当てはまれば、寿命に関わらず交換が必要です。

漏電ブレーカーのテストボタンが反応しない

分電盤の中央にある一番大きなスイッチ(漏電ブレーカー)を見てください。「テスト」と書かれた小さなボタンがあるはずです。

これを押してみて、ブレーカーのスイッチが「カチン」と落ちれば正常です。もし押しても反応がない、またはスイッチが落ちない場合、その分電盤は壊れています。

漏電しても電気を遮断できず、火災・感電に直結する最も危険な状態です。

分電盤やその周辺が焦げ臭い・熱い

「プラスチックが焼けるような匂い」「焦げ臭い」と感じたら、それは火災の一歩手前のサインです。内部の配線や端子台が緩んだり、劣化したりして異常発熱(ショート)している可能性が極めて高いです。

すぐに使用を中止し、私たち専門家にご連絡ください。

理由なく頻繁にブレーカーが落ちる

特定の家電(ドライヤーなど)を使いすぎたわけでもないのに、安全ブレーカー(小さいスイッチ)や漏電ブレーカー(大きいスイッチ)が頻繁に落ちるのも異常のサインです。家電の故障、配線のどこかでの漏電、あるいはブレーカー自体の故障が考えられます。

古い「単相2線式」である(200Vが使えない)

ご自宅でエアコンやIHクッキングヒーターなどの200V(ボルト)製品が使えない場合、その分電盤は「単相2線式(たんそうにせんしき)」という古い配線方式の可能性があります。

単相2線式は1980年代以前に設置されたものが多く、設置から40年以上が経過していることも。漏電ブレーカー自体が付いていないケースもあり、非常に危険です。

分電盤にフタがなく、ブレーカーがむき出し

フタがなく、陶器製の丸いブレーカー(ナイフスイッチ)が並んでいるような分電盤は耐用年数を遥かに超えています。漏電を防ぐ安全装置が一切ないものがほとんどですので、見つけ次第、交換を強く推奨します。

古い分電盤を放置する3つの重大リスクとは?

古い分電盤を放置するとどうなる?3つの重大なリスク

「まだ使えているから大丈夫」と、交換を先延ばしにすることが、私たちプロの目から見て最も恐ろしい選択です。危険なサインを放置すると、次のような取り返しのつかない事態につながる可能性があります。

漏電・ショートによる火災

最も深刻なリスクは、もちろん火災です。古いブレーカーは、内部部品の劣化によって、電気の使いすぎ(過電流)やショートが起きても、反応が鈍くなったり、最悪の場合「動作しない」ことがあります。

電気が異常なまま流れ続けると、電線は許容量を超えて発熱し、やがて被覆が溶けて発火します。特に壁の中など、見えない場所で火災が発生すると発見が遅れ、あっという間に燃え広がります。

「焦げ臭い」というのは、まさにその前兆です。「ブレーカーが落ちないから安全」なのではなく、いざという時に落ちないブレーカーこそが最も危険なのです。

故障による感電

漏電ブレーカーの最大の役割は火災防止と感電事故の防止です。

家電製品や配線が劣化して漏電を起こすと、その機器の金属部分などに触れた人間が感電してしまいます。漏電は、電気が本来の通り道以外に漏れることを指します。

正常な漏電ブレーカーは、人体に影響が出るより遥かに微弱な漏れ(30mAなど)を瞬時(0.1秒以内)に検知して電気を遮断し、私たちを守ってくれます。

しかし、劣化したブレーカーはこの安全機能が失われていることがあります。もし漏電している洗濯機にお子様が触れてしまった時に電気が止まらなければ、命に関わる重大な人身事故につながります。

真夏の突然の停電と生活の麻痺

火事や感電といった直接的な被害だけでなく、生活の質に関わる深刻なリスクもあります。それは、真夏や真冬の一番電気が必要な時に突然故障することです。

古いブレーカーは、エアコンなどを多用して高負荷がかかる真夏や真冬に、突然バチンと音を立てて故障(破損)することが非常に多いのです。

もし主幹の漏電ブレーカーが故障すれば、家全体の電気が一切使えない状態になります。

猛暑日に突然エアコンも冷蔵庫も止まり、慌てて業者に電話しても「忙しくて明日以降になる」と言われてしまう。これが、交換を先延ばしにした結果、最も起こりうる最悪の未来です。

分電盤の交換は自分でできる?【結論:絶対にNG】

分電盤の交換は自分でできる?【結論:絶対にNGです】

「業者に頼むと高そうだから、自分で交換できないか?」そうお考えになる方もいらっしゃるかもしれません。

結論から申し上げます。分電盤の交換は、絶対にDIYで行ってはいけません。

これは「難しくて推奨しない」というレベルではなく、「法律で固く禁止されている」行為です。その明確な理由を説明します。

分電盤の交換・増設は電気工事士の国家資格が必須

分電盤の内部にある配線を外したり、新しいものに接続したりする作業は、「電気工事士法」という法律によって、国家資格である電気工事士の資格を持つ者でなければ行ってはならないと定められています。

ご家庭の工事は主に第二種電気工事士の範囲ですが、いずれにせよ、資格を持たない方が分電盤の内部に触れることは違法行為となります。

最近はインターネット上に交換手順を紹介する動画などもありますが、あれらは私たちのような有資格者が、あくまで手順を確認するために見るものです。

決して、DIYを推奨するものではありません。

無資格DIYが引き起こす感電と火災の危険性

法律的な問題以前に、無資格の方の作業は、ご家族を命の危険にさらす行為です。

第一に、「感電」のリスクです。手順を一つでも誤れば、作業中に高圧の電流に触れ、最悪の場合、死亡事故につながります。

第二に、そして最も恐ろしいのが、施工不良による「火災」のリスクです。

分電盤工事で最も重要なのは、電線の「接続」です。もしこのネジ締めが甘かったり、接続が不完全だったりすると、その部分が電気抵抗となって異常発熱します。

それは工事直後ではなく、数日後、数ヶ月後、忘れた頃に壁の中で発火し、火災を引き起こすのです。

これは私たちプロが、最も細心の注意を払う部分です。安く済ませるどころか、ご自宅とご家族の全てを失う結果になりかねません。

【ボーダーライン】自分でやっていいこと、プロに頼むべきこと

読者の皆様が安全に行動できるよう、「どこまでなら触っていいか」の境界線を明確にお伝えします。

【ご自身でやってOKなこと】

  • 安全ブレーカーや漏電ブレーカーが落ちた時に、レバーを「入」に戻す(上げる)
  • 漏電ブレーカーの「テストボタン」を押して、正常に落ちるか点検する
  • 分電盤の「外側」のホコリを、乾いた布で軽く拭き掃除する

【絶対にプロに任せること】

  • ドライバーなどを使って、分電盤のカバー(フタの内側にある、端子類を覆うパネル)を開ける
  • 内部の配線(電線)に触れる
  • ブレーカー(部品)を自分で購入して取り外したり、交換したりする

「テストボタンが効かない」「焦げ臭い」といった症状は、ご自身で対処できる範囲を完全に超えています。すぐに私たちプロにご相談ください。

分電盤交換の費用相場はいくら?

分電盤交換の費用相場はいくら?

「プロに頼むしかないのは分かった。でも、一体いくらかかるのか?」ここが、皆様が一番不安に思われる点ですね。一般的なご家庭の場合の総額相場と、その内訳、さらに「どんな場合に追加費用がかかるのか」を詳しく解説します。

【総額】一般的な家庭の分電盤交換は5万円~10万円が相場

一般的な戸建てやマンションのご家庭で、既存の分電盤を新しいものに交換する場合、その総額費用は 50,000円~100,000円程度が目安となります。

時々、インターネットで数十万円といった高額な情報を見かけることがありますが、それらは工場やオフィスビルなど、大規模な施設向けの特殊な分電盤(動力盤など)のケースがほとんどです。

この5万~10万円という金額には、「新しい分電盤の本体価格」「交換工事費」「古い分電盤の処分費」などが、おおむね含まれています。

例えば、回路数が少ない(8回路など)シンプルな交換で約6万円、回路数が多い(18回路など)場合で約8.8万円というのが一つの具体的な事例です。

見積書でチェックすべき費用内訳の基本

私たちのような専門業者がお出しする見積書には、通常、以下のような「内訳」が記載されています。この内訳を知っておくことが、適正価格かどうかの判断基準になります。

費用項目 費用相場(目安) 備考(参照データ)
分電盤本体価格 20,000円 ~ 40,000円 回路数や機能(HEMS対応など)で変動
基本工事費(交換工賃) 20,000円 ~ 30,000円 古い分電盤の撤去と、新しい分電盤の設置作業費
廃材処分費 2,000円 ~ 5,000円 古い分電盤を適切に処分する費用
出張費・基本料 3,000円 ~10,000円 業者により、工事費に含まれる場合と別途の場合あり
合計(目安) 50,000円 ~ 90,000円前後

費用が相場より高くなるケース(追加工事)

「なぜ5万円も幅があるの?」と思われるかもしれません。それは、ご家庭の現在の状況によって、以下のような追加工事が必要になる場合があるからです。

  • 回路数(分岐安全ブレーカーの数)が多い(20回路以上など)
  • 既存が木箱の分電盤
  • 契約アンペアの変更に伴う幹線の張替え

分電盤が壁に埋め込まれた「木箱」の中に設置されている古いタイプの場合、それの撤去や、新しい分電盤を取り付けるための壁の補強、配線の延長作業などが必要になることがあります。この場合、1万円~の追加工事費がかかることが一般的です。

交換と同時に、電力会社との契約アンペア(例:30A→50A)を大きく変更したい場合、家の大元に引き込まれている電線(「幹線」と呼びます)が、その容量に耐えられない(細すぎる)ことがあります。その場合、幹線ごと太いものに張り替える必要があり、費用が大幅に上がることがあります。

分電盤交換はどこに頼む?依頼先5タイプを徹底比較

分電盤交換はどこに頼む?依頼先5タイプを徹底比較

「DIYはダメ」「費用相場もわかった」。では、次のステップとして、「一体、どこに頼むのが一番賢い選択なのか?」を解説します。

依頼先の窓口は、主に5つあります。それぞれにメリット・デメリットがあり、特に費用と専門性が大きく異なります。

【推奨】地元の電気工事業者

私たちのような、地域密着で電気工事を専門に請け負っている会社です。

最大のメリットは、費用を最も安く抑えられる可能性が高いことです。間に他社を挟まず、資格を持った専門家と直接契約できるため、余計な中間マージン(手数料)が一切かかりません。

また、専門業者なので技術力が高く、施工後のアフターフォローも迅速な場合が多いです。

しかし、業者の数が多いため、技術力や価格設定にバラつきがあります。どの業者が信頼できるか見極める必要があります。

家電量販店・ホームセンター

お近くの家電量販店やホームセンターの窓口です。大手企業の窓口としての安心感があります。

また、エアコンやIHヒーターなど、他の家電やリフォームと合わせて一括で依頼できる「手軽さ」があります。

実際の工事は、提携している下請けの電気工事業者が行います。そのため、必ず仲介手数料(中間マージン)が上乗せされ、専門業者への直接依頼に比べて費用は割高になります。

リフォーム会社・ハウスメーカー

ご自宅を建てたハウスメーカーやリフォーム会社の窓口です。キッチンやリビングの全面リフォームなど他の大規模な工事と合わせて依頼する場合は、窓口が一つで済むためスムーズです。

これも家電量販店・ホームセンターと同様、施工は下請け業者が行い、費用は割高です。分電盤の交換「だけ」を単体で依頼する場合、あえてここを選ぶメリットは少ないでしょう。

電力会社

ご家庭で契約している電力会社(東京電力、関西電力など)の窓口です。ご自身の契約先であり、絶対的な安心感があります。

契約アンペアの変更など、契約内容の相談も同時にできるのが強みです。

電力会社が直接工事に来ることは稀で、多くの場合、地域の提携業者(保安協会など)に委託されます。そのため、工事の日程調整などに時間がかかったり、柔軟な対応が難しかったりする場合があります。

失敗しない!優良な電気工事業者の見分け方

失敗しない!優良な電気工事業者の見分け方

費用(コスパ)と専門性のバランスが最も良いのは「地元の電気工事業者」だとお伝えしました。大切なご自宅の安全を任せる業者を見極めるための、プロの視点からの3つのチェックポイントをご紹介します。

電気工事士の資格と登録事業者であるか

大前提です。分電盤交換は「電気工事士」でなければできません。

優良な業者は、公式サイトや会社概要に、「登録電気工事業者 第〇〇号」といった都道府県知事の登録番号を必ず明記しています。

また、訪問するスタッフが「電気工事士免状」を携帯しているか、提示を求めてしっかり見せてくれるかも重要なポイントです。これらがない業者は、法律を守る意識が低い(=違法業者)可能性があり、絶対に避けるべきです。

現地調査を行い明確な見積書を提示するか

「電話したら、よく見もしないで『全部で〇〇円です』と金額を言われた」これは危険な兆候です。

分電盤交換の費用は、ご家庭の回路数や、既存の設置状況(木箱かなど)によって変動します。

優良な業者は、必ず一度現地調査に伺い、状況をプロの目で確認した上で、「何にいくらかかるのか」が詳細に記載された明確な見積書を提示します。

見積書の内訳が「工事一式」などと曖昧ではなく、「本体代」「工事費」「処分費」などがしっかり分けられているかを確認しましょう。

無料点検をうたう訪問販売業者ではないか

これは優良業者を見分ける以前に、「悪質業者を避ける」ために最も重要な知識です。

近年、経済産業省や国民生活センターも強く注意喚起していますが、「分電盤の無料点検に来ました」と突然訪問し、「このままでは火事になりますよ!」と過度に不安を煽り、その場で高額な交換契約を結ばせようとする悪質な業者が増えています。

私たちのような正規の電気工事会社が、ご依頼もないのに突然お宅に点検で訪問することは絶対にありません。

「無料点検」「近所で工事しているついでに」といった訪問や勧誘の電話には、絶対に対応しないでください。

分電盤交換の当日の流れと停電時間の目安

分電盤交換の当日の流れと停電時間の目安

一般的なご家庭(例:分岐回路が8~12回路程度)の分電盤交換であれば、現場での作業時間はおよそ1時間半から3時間程度です。

そして、最も重要な点です。

この作業中は、安全を確保するため、家の大元のブレーカーを落とします。つまり、工事中はご家庭の電気がすべて止まります(停電します)。

もちろん、回路数が多い場合や、古い木箱の撤去などの追加工事が発生する場合は、3時間を超えることもあります。

いずれにせよ、見積もりの際に、当日の所要時間と停電時間のおおよその目安を業者にしっかり確認しておきましょう。

当日の工事ステップと停電に備える事前準備

当日の作業は、安全第一で、以下のような流れで進めます。

  1. ご挨拶と養生
  2. 【停電開始】
  3. 旧分電盤の撤去
  4. 新分電盤の設置
  5. 配線接続:各部屋に向かう電線を、新しい安全ブレーカーや漏電ブレーカーに、間違いのないよう、かつ「緩み」がないよう確実に接続します。
  6. 【停電終了と試験】:各回路の電圧が正常か、漏電ブレーカーのテスト が機能するかなどを最終チェックします。
  7. 片付け・ご報告:養生を撤去し、お客様に作業完了のご報告と新しい分電盤の使い方をご説明します。

【停電に備える事前準備リスト】

  • ノートパソコンやスマートフォン、モバイルバッテリーは、事前に満充電にしておいてください。
  • (在宅ワークの方)停電中はWi-Fiルーターも止まります。テザリングやモバイルWi-Fiの準備をお願いします。
  • 停電中は、冷蔵庫・冷凍庫のドアをなるべく開けないようにしてください。
  • (夏・冬)工事が始まる直前までエアコンをつけ、室温をできるだけ快適に保っておくことをおすすめします。

まとめ

分電盤の交換について、必要な知識を網羅的にお伝えしてきました。

重要なポイントは、危険なサイン(焦げ臭い、テストボタン無反応)を見逃さないことです。分電盤の不調は、火災や感電という最悪の事態につながる家からの「SOS」です。

そのサインを「まだ大丈夫」と放置することが、最も危険な選択です。

交換はDIYせず、必ずプロの電気工事士に依頼してください。

「うちの分電盤、もしかして…」と少しでも不安を感じたら、手遅れになる前に、まずは私たちのようなプロに現状の点検と見積もりをご相談ください。専門家の目で、あなたの家の安全をしっかりと診断いたします。

よくある質問

分電盤を交換したら電力会社への連絡も必要ですか?

いいえ、通常の分電盤交換(契約アンペアを変更しない場合)であれば、お客様から電力会社への連絡は不要です。ただし、交換と同時に「契約アンペアを変更したい」(例:30A→50A) 場合や、「単相2線式」から「単相3線式」 へ切り替える場合は、電力会社への申請が別途必要になります。そうした手続きも、私たち工事業者が代行して行うことが可能ですので、見積もり時にご相談ください。

分電盤の工事中、近所への挨拶は必要ですか?

一般的な戸建て住宅での交換工事(1.5時間~3時間程度の停電)であれば、近隣の家が停電することはないため、特にご挨拶は不要です。ただし、分譲マンション の場合、工事車両の駐車や作業員の出入りについて、事前に管理組合 や管理人への届け出が必要となる場合がありますので、そちらのルールをご確認ください。